県教委が小学校教員を2次募集 大学3年生の受験も可能に

高知県教育委員会は、来年度採用する小学校の教員について、ことし12月に2次募集を行うほか、大学3年生のうちから一部の科目を受験できるようにすることで、優秀な人材の確保を目指すことになりました。

高知県教育委員会が実施した昨年度と今年度の小学校の教員採用試験では、合格後に辞退する人が相次ぎ、予定した人数を採用できませんでした。

第2次ベビーブーム世代の就学に合わせて大量採用された教員が定年を迎えたことなどから、全国的に教員が不足し、他県との競争が激しくなっているためです。

このため、県教育委員会は今年度の教員採用試験で不合格になった人などを対象に、ことし12月に2次募集を行うことになりました。

また、同じ日に大学3年生でも教職や一般教養の筆記試験を受験できるようにします。

これに合格した大学生は、来年度の試験の負担が軽くなることから、県は優秀な人材の確保につなげたいとしています。

県教育委員会教職員・福利課は「将来の高知県の教育を担う人材の確保はとても重要なことだと考えている。多くの人に応募してもらいたい」と話しています。