正月に向け「紙の門松」の印刷作業始まる 高知

来年の正月に向けて、本物の門松の代わりに家の玄関などに飾られる「紙の門松」の印刷作業が、2日から高知市で始まりました。

「紙の門松」は松などを使った門松の代わりに、門松が印刷された紙を飾ることで森林資源を守ろうと、高知市の印刷会社が全国に先駆けて昭和27年から始めたと言われています。

来年の正月に向けて「紙の門松」の印刷作業が2日から始まり、印刷会社の工場では大型の機械を使って毎分120枚印刷されていて、従業員が印刷の色むらやズレがないかていねいに確認していました。

「紙の門松」は縦およそ30センチ、横およそ20センチの紙に、「賀正」の文字と一家の繁栄を願ってのしなどに使われる水引が描かれています。

印刷会社の酒井陽典社長は「自分や家族、さまざまな意味で良いことがありますようにと願いを込めています。門松を飾って清々しい気持ちで新年を迎えてほしい」と話していました。

「紙の門松」は県内の自治体などに納品されるほか、12月中旬以降、一般向けにも無料で配られることになっています。