県内景気「持ち直し」判断を据え置き 観光需要の回復で

高知財務事務所は、県内の景気について観光需要が引き続き、回復していることなどから「持ち直している」としたこれまでの判断を据え置きました。

高知財務事務所は、県内の企業への聞き取りなどをもとに、3か月ごとに経済情勢を調査しています。

それによりますと、ことし7月から10月までの景気判断について、「持ち直している」としたこれまでの判断を据え置きました。

項目別に見ますと
▽「個人消費」は、連続テレビ小説『らんまん』の効果や、高知に寄港するクルーズ船の増加などで観光需要が引き続き回復していることなどから「持ち直している」としました。

一方、▽企業の「生産活動」は、物価高などの影響を受けて電気機械や衛生用紙の需要に落ち着きが見られることなどから「持ち直しに向けたテンポが緩やかになっている」としています。

今後の見通しについて高知財務事務所は「雇用や所得環境が改善する中で持ち直しが続くことが期待されるものの、物価の上昇や金融資本市場の変動などに十分注意する必要がある」しています。