高知空港の国際線ターミナル 現在の施設改修し整備方針固める

新型コロナウイルスの影響で計画が中断していた、高知空港の国際線に対応した新たなターミナルビルの整備について、高知県は再来年の大阪・関西万博に間に合うよう、新設ではなく現在の施設を改修するなどして整備する方針を固めたことがわかりました。

高知空港は、去年夏の完成を目指して国際線に対応した新たなターミナルビルを整備する計画でしたが、新型コロナの影響で需要が減少したことから、一時、計画を中断していました。

高知県は、新型コロナの水際対策の緩和を受けて計画の検討を再開し、当初の計画をもとに新たな施設を整備するか、今の施設を改修するかの2つの案で検討してきましたが、再来年の大阪・関西万博に間に合うよう、新設ではなく今の施設を改修するなどして整備する方針を固めたことが複数の関係者への取材でわかりました。

高知空港は、ことし5月から運航している台湾と結ぶチャーター便の利用が好調で、再来年の大阪・関西万博に向けて国内外の観光客の増加が期待されています。

高知県は30日、空港や航空会社などで作る検討会議でこの方針を正式に決定した上で、設計費用などを盛り込んだ補正予算案を12月の定例議会に提出する見通しです。