「4コマまんが大賞」入賞作品が発表 高知

漫画「フクちゃん」の作者として知られる高知市出身の横山隆一さんにちなんだ「4コマまんが大賞」の入賞作品が26日、高知市で発表されました。

「4コマまんが大賞」は多くの漫画家を輩出した高知から、全国へまんが文化を発信しようと、高知市と横山隆一記念まんが館が毎年、行っています。

19回目のことしは、一般部門と小学生以下のジュニア部門に国内外からあわせて1548点の応募があり、26日、入賞した12点が発表されました。

このうち、一般部門で最優秀にあたる「フクちゃん大賞」に選ばれたのは、兵庫県の北原佳代子さんの「ちょっとひと休み」です。

トンボが鳥やクモから逃げ回り、スマートフォンを操作する人の指でひと休みする様子を描きながら、スマートフォンへの依存などを風刺している点が評価されました。

また、ジュニア部門の「フクちゃん大賞」に選ばれたのは、高知市の鴨田小学校の6年生、村上辰之介さんの「熟す」で、熟した桃とともに、桃太郎も年をとった様子がコミカルに描かれています。

横山隆一記念まんが館の田所菜穂子館長は「鉛筆1本で小さな子どもからお年寄りまで、同じ条件で賞を目指せる手書きでの応募に、今後もこだわり続けていきたい」と話していました。

応募作品のうち1次選考を通過したおよそ140点は、ことし12月9日から横山隆一記念まんが館で展示されます。