管理職の女性割合 高知県は7.9% 全国平均下回る

四国の企業の管理職に占める女性の割合はことし7月時点の平均で9.6%となり、これまでで最も高くなったことが民間の信用調査会社のまとめで分かりました。一方、高知県は7.9%で全国平均を下回りました。

民間の信用調査会社帝国データバンク高松支店は、企業の管理職に女性がどの程度登用されているかを把握しようと四国に本社がある企業を対象に毎年調査を行っていて、ことし7月の調査では380社から有効回答を得ました。

それによりますと、課長相当職以上の管理職の女性の割合は平均で9.6%と、6年連続で上昇し比較が可能な2014年以降で最も高くなりました。

業種別で見ると、
▽小売業が21.8%と最も高く次いで
▽サービス業が19%などと全業種の平均を上回った一方、
▽運輸・倉庫業は4.4%、
▽卸売業は5.2%にとどまるなど、業種によってばらつきが見られました。

県別では
▽徳島県が12.4%、
▽愛媛県が11.2%で全国平均の9.8%を上回りましたが、
▽高知県が7.9%、
▽香川県が7.2%と下回りました。

帝国データバンク高松支店は「女性管理職の登用は増えてきてはいるものの進捗は緩やかだ。旧態依然とした社内風土の改革に加え、男女ともに仕事と家庭を両立できる環境作りや業務効率化の取り組みが求められる」としています。