県内の消防団員が放水の技術や速さ競う いの町で5年ぶり

日頃の訓練の成果を披露しようと、県内の消防団員が放水の技術や速さを競う大会が、いの町で5年ぶりに開かれました。

この大会は消防技術の向上を図ろうと、2年に1回、県中央地区消防協議会が開いていて、ことしは新型コロナウイルスの影響で5年ぶりに行われました。

いの町にある県消防学校には、高知市や南国市など県中部の消防団に所属する90人あまりが集まり、2つの種目で日頃の訓練の成果を競いました。

このうち、6人1組のチームで放水の技術や速さを競う種目では、開始の合図とともに団員たちは一斉に走り出し、長さ20メートルのホース3本を手際よくつなぎ合わせて的に向かって放水していました。

会場には多くの消防関係者が応援に駆けつけ、競技を終えた団員たちに拍手を送っていました。

県消防協会によりますと、県内の消防団員の数はおよそ7500人と、高齢化などを理由に年々減少していて担い手の確保が課題となっています。

大会に出場した香美市消防団の南場功充さんは「何か月も一生懸命練習してきた力を出せました。消防団は地域の安心や安全を守るやりがいのある仕事です。ぜひ私たちの仲間になってほしい」と話していました。