神木さんら出演者がサプライズ登場『らんまん』最終回見る会

29日に最終回を迎えた連続テレビ小説『らんまん』の最終回の放送を見る催しが高知市で開かれ、主演の神木隆之介さんや浜辺美波さんなどの出演者がサプライズで登場し、撮影の裏話を明かしました。

NHK高知放送局は29日、高知市の県民文化ホールで連続テレビ小説『らんまん』の「最終回を見る会」を開き、事前に応募のあったおよそ400人が集まりました。

会場では最終回の放送が大型の画面に映し出され、主人公の槙野万太郎が妻の寿恵子に完成した植物図鑑を披露するクライマックスのシーンでは涙を浮かべる人もいました。

放送後、サプライズゲストとして主人公の万太郎を演じた神木隆之介さんと妻の寿恵子を演じた浜辺美波さんの2人がステージに現れると、会場は大きな歓声に包まれました。

さらに、万太郎の友人の波多野泰久を演じた前原滉さんと、藤丸次郎を演じた前原瑞樹さんも登場し、撮影現場での裏話を明かしました。

神木さんは最終回の思い出として、クライマックスのシーンで万太郎が寿恵子に「愛しちゅう」と言うせりふは当初の台本にはなく、神木さんが撮影の様子を見に来た脚本家の長田育恵さんに「ストレートに寿恵子への愛のことばを言いたい」と伝えてこのせりふが盛り込まれたことを振り返りました。

また、浜辺さんはクライマックスのシーンの撮影は深夜に及んだにも関わらず、先に撮影を終えた前原滉さんと前原瑞樹さんの2人が残って撮影を見守ってくれてありがたかったと話しました。

すると、前原滉さんは「浜辺さんは僕たちにいつも『現場に残ってほしい』と言うのに、浜辺さんは自分の撮影が終わるとさっさと帰ってしまう」と明かし、会場に笑いが起きていました。

最終回の放送を終えて浜辺さんは「はじめは不安ばかりでしたが、神木さんが温かな雰囲気の現場を作ってくれたり、スタッフの皆さんの熱い支えがあったりして、いつのまにか撮影現場が私生活の場のような感覚になっていました。この作品に巡り会えて、本当に幸せです。もう少し余韻にひたっていたいです」と話していました。

また、神木さんは「撮影が終わっても放送を終えるまでは作品が終わっていないという感覚だったので、皆さんとこうした形で終えることができてよかったです。これからも『らんまん』という作品に水をやって育ててほしい」と話していました。

会場を訪れた南国市の20代の男性は「まさか出演者が来るとは知らなかったので、うれしい気持ちでいっぱいです。万太郎がまわりのサポートを受けて図鑑を完成させたのがとてもよかったです。来週からは『らんまんロス』になりそうです」と話していました。

【県立牧野植物園に】
このあと、出演者たちは『らんまん』に登場する実際の植物を提供するなどした県立牧野植物園を訪れ、園や県の関係者に対し、感謝の気持ちを伝えました。

このうち神木隆之介さんは「この作品をとおして植物に触れることができて幸せでした。皆さんのサポートのおかげで走り切れました」と述べました。

また、浜辺美波さんは「撮影が始まる前に園を訪れた際、たくさん説明していただいたおかげで植物のすばらしさを一から知ることができて、役作りにも生かすことができました。皆さんのおかげでこの作品が応援されるものになったと実感しています。ありがとうございました」と話していました。