高知県内で8月 負債額27億円1年11か月ぶりの大型倒産

先月、高知県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は2件で、このうち1件は27億円の負債を抱える大型倒産でした。
高知県内で負債額が10億円以上の大型倒産は1年11か月ぶりとなります。

民間の信用調査会社、東京商工リサーチ高知支店によりますと、先月、県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は2件で、負債総額は28億5000万円でした。

このうち、1件は、大人用の紙おむつを製造している、いの町の企業で、負債総額は27億円だということです。

高知県内で負債額が10億円以上の大型倒産は1年11か月ぶりとなります。

信用調査会社によりますと、全国では新型コロナに対応した実質無利子・無担保融資であるいわゆるゼロ・ゼロ融資の元本返済が始まり、最長3年の利子補給も終了していて、業績回復が遅れて返済原資の捻出が難しい中小企業などは、厳しい状況に追い込まれているということです。

東京商工リサーチ高知支店は、「体力が疲弊した企業を中心に企業の倒産数は今後、増勢を強める可能性が高く、警戒を続ける必要がある」としています。