「しんじょう君」生み出した起業家が小学校で講演 香南

須崎市のマスコットキャラクター「しんじょう君」を生み出し、みずから会社を設立した市の元職員が25日、香南市の小学校で講演し、起業の魅力などについて語りました。

高知県は、県内出身や在住の起業家を招いて起業の魅力などについて小学校などで講演してもらう取り組みをことしから始めています。

初回の25日は、須崎市のマスコットキャラクター「しんじょう君」の生みの親として知られる守時健さんが香南市の夜須小学校で講演しました。

守時さんは、市の職員として働ていた時に「しんじょう君」を生み出しましたが、人事異動で担当から外れる可能性があったことなどから、市の委託を受けて「しんじょう君」を運営する会社を立ち上げたと、起業のいきさつを説明しました。

現在は、コロナ禍で苦しむ県内の事業者と協力しながら事業を拡大させていて、「事業者から売り上げが回復できたことを感謝されてとてもうれしかった」と起業の魅力を語りました。

その一方で、守時さんは、アルバイトを含めておよそ100人の従業員の生活を守らなければならず、社長になることは、大きな責任が伴うと話していました。

参加した児童たちは「社長の働き方を知ることができ大きな責任があることを分かった」とか「得意なことを見つけて仕事にしたいです」などと話していました。