高知県の漫画文化 発信強化に向け協議会 高知

高知県の漫画文化を全国に発信するための県の協議会が22日、高知市で開かれ、毎年夏に行われている「まんが甲子園」の参加校や来場者数を増やすための方策などについて意見を交わしました。

22日に高知市で開かれた協議会には観光業界の担当者や漫画家など15人が参加しました。

はじめに県の担当者が、8月に行われた「まんが甲子園」について、▽国内外の210校から応募があり、▽会場を訪れた一般の来場者は750人余り、▽動画サイトで視聴した人はのべ1万3000人余りだったと報告しました。

そのあと、参加者たちが今後、「まんが甲子園」などをとおして高知の漫画文化をさらに盛り上げていくための方策について話し合いました。

この中では、雑誌に広告を載せたり、コミックマーケットでPRしたりしてはどうかとか、会場のイラスト体験ブースを拡充するなど、親子で楽しめる工夫をすべきだといったアイデアが出されました。

このほか、大会に参加した高校生たちが高校卒業後、どのような活動をしているのかを紹介してはどうかといった意見も出されました。

県はこうした意見を来年度の施策に生かしていくことにしています。

「まんが甲子園」の審査員を務める漫画家のくさか里樹さんは、「一般の方はまず大会を見て、盛り上げてもらいたい。高校生たちは、ほかでは体験できない思い出になるので、楽しんで参加してほしい」と話していました。