「ぶしゅかん」の収穫 最盛期を迎える 四万十

果汁を刺身にかけるなどして使われるかんきつ「ぶしゅかん」の収穫が、四万十市で最盛期を迎えています。

「ぶしゅかん」は四万十川の下流域の山あいの地域で栽培されていて、搾った果汁を刺身にかけたり、酒に入れたりして楽しまれています。

このうち、四万十市川登にある障害者の就労支援を行っている施設の広さ40アールの農園では、ぶしゅかんおよそ200本を栽培していて、いま収穫が最盛期を迎えています。

15日は利用者と職員合わせて4人が出て、直径6センチほどに実った濃い緑色のぶしゅかんの実を、はさみを使って収穫していました。

職員によりますと、ことしは台風で一部の木の枝が折れるなどの影響があったものの、去年よりできはよいということです。

施設の管理者を務める上岡敬さんは「収穫を始めて3年目ですが、実がよくなっています。酎ハイや刺身、冷ややっこなどで味わってもらえたら」と話していました。

この農園のぶしゅかんの収穫は今月いっぱい行われ、高知県内を中心に関東や関西方面にも出荷される予定です。