県が31億円余の補正予算案 空港の新施設費用など盛り込む

浜田知事は、一般会計の総額で31億円余りの県の補正予算案を15日発表しました。高知と台湾を結ぶチャーター便の運航が延長される見通しとなったことを受け、空港に出入国審査を行う施設を新たに設けるための費用などを盛り込んでいます。

浜田知事は15日の記者会見で、一般会計の総額でおよそ31億3800万円の補正予算案を発表しました。
この中には、高知と台湾を結ぶチャーター便の運航が来年3月まで延長される見通しとなったことを受け、空港に出入国審査を行う施設を新たに設けるための補助金などとして2億2700万円余りが盛り込まれています。

また、日本酒の仕込みに欠かせない酒米を磨く作業を行う県内で唯一の工場が、設備の老朽化で閉鎖したことを受け、設備の導入などにかかる費用の補助金として1億円も盛り込まれました。

このほか、連続テレビ小説「らんまん」の放送にあわせて行われている県の観光キャンペーンが終わったあとの観光戦略のPR費用に3000万円余りを計上しています。

補正予算案は21日に開会する9月定例県議会に提出されます。浜田知事は「観光産業は需要の回復のスピードが速く、特にことしは『らんまん』の効果も引き続き期待できる。コロナ後の経済の回復のけん引役として一番期待できるということで、観光分野に集中的に資源を投入しようという考え方のもと、予算案を編成した」と述べました。