高知ゆかりの世界的写真家 石元泰博展 高知県立美術館

高知ゆかりの世界的な写真家、石元泰博の写真から、一般の人たちが、好きな作品をインターネットなどで投票し、人気のあった写真を展示する催しが高知市で開かれています。

石元泰博は、少年時代を今の高知県土佐市で過ごした写真家で、美しいモノクロームの表現や優れた画面構成などで知られ、平成24年に亡くなるまで世界的に活躍しました。

写真展は高知市の県立美術館にある石元泰博フォトセンターの開設10周年を記念して開かれ、事前にインターネットや来場者による人気投票で展示作品を決めました。

このうち、1位に選ばれたのは「色とかたち」という、樹木の枝などのシルエットをカラフルな色で構成した作品で、「にじいろできもちがあかるくなります」などといった投票者した人のコメントも紹介されています。

また、2位はコスモスの花をアップでとらえたモノクロームの作品で、「コスモスの美しさは色じゃなかったんだという点が衝撃でした」などといったコメントが寄せられています。

石元泰博フォトセンターの朝倉芽生学芸員は、「生前ゆかりがあった識者から、県内の小学生まで幅広い方に、好きな作品を選んでもらった。いつもと違う視点から石元の作品を楽しんでほしい」と話していました。

この写真展はことし10月22日まで開かれています。