南海トラフ地震などに備え 女性の防災リーダー育成する講座

南海トラフ巨大地震などに備えて、女性の防災リーダーを育成する講座が20日、黒潮町などで開かれ、津波避難タワーを見学したほか、避難所の運営について議論しました。

この講座は、こうち男女共同参画社会づくり財団が企画したもので、20日は県西部に住む15人の女性が参加しました。

参加者らは、南海トラフ巨大地震で全国で最も高い34メートルの津波が想定されている黒潮町佐賀地区にある津波避難タワーを見学し、スロープを使って実際に上ったほか、下着などの備蓄を確認しました。

このあと、参加者は避難所の運営について議論し、東日本大震災の避難所で生理用品が足りなくなるなどの課題もあったことから、日頃から行政と連携して備蓄を進めることや避難所では土地になじみがない女性に声をかけて助け合うことが必要だといった意見が出ていました。

四万十市から参加した30代の会社員の女性は「津波避難タワーに初めて上ったが、中の設備などを知ることができ、勉強になった。災害時には男女の垣根なく助け合っていきたいです」と話していました。