子どもたちが仮想のまちを運営 社会の仕組み学ぶ

子どもたちに社会の仕組みを知ってもらおうと、自分たちで仮想のまちを運営し生活を体験する催しが、高知市で開かれています。

「とさっ子タウン」と呼ばれるこの催しは、子どもたちが役場や商店街などが入る仮想のまちを運営し、社会の仕組みを知ってもらうための取り組みで、19日と20日の2日間、高知市で開かれています。

19日は、小学4年から中学3年までの260人が参加し、はじめに子どもたちはハローワークで働きたい仕事を探したあと、それぞれの職場を体験しました。

このうち、写真館で働く子どもは「写真を撮りませんか」と大きな声で接客し、お客さんとして訪れた子どもからお金を受け取って写真を撮っていました。

また、電車の仕事を体験するコーナーでは、車掌を務める子どもが乗車券を確認したあと、出発に合わせて旗を振りながら張り切って先導し乗客を送り届けていました。

子どもたちは仕事が終わると銀行で給料を受け取り、税務署で税金を支払う体験も行っていました。

青果店で働いた小学5年の児童は「頑張って声をかけると野菜を買ってくれてうれしかった。税金を払ったあとに残ったお金で野菜を買いたい」と話していました。

中学2年の生徒は「何を買えばいいかいつもより悩みました。頑張って働いて買ったお菓子はとてもおいしい」と話していました。