防災教育に長年取り組んだ特別支援学校が総理表彰 知事に報告

知的障害のある児童や生徒への防災教育に長年取り組んできた香美市の特別支援学校が、このほど内閣総理大臣表彰を受け、15日、生徒や教師が県庁を訪れ、浜田知事に報告しました。

表彰を受けたのは香美市の山田特別支援学校で、15日は生徒3人と教師が県庁を訪れ、浜田知事と面会しました。

この学校では、平成30年から知的障害のある児童や生徒への防災教育に力を入れていて、子どもたちは地域の住民とともに避難訓練や防災イベントなどの活動に取り組んできました。

こうした取り組みがさまざまな障害のある人たちや学校教育の模範となり、防災教育の推進に貢献しているとして、このほど内閣総理大臣表彰を受けました。

報告を受けた浜田知事は「幅広い想定のもと、実践的な訓練を重ねたことが評価されたのだと思う。南海トラフ巨大地震は近い将来必ず起こるので、ぜひこの取り組みをさらに発展させてほしい」と話していました。

最後に生徒たちは、自身で考えた防災の歌を録音したCDや、災害に遭った際に新聞紙で作れるスリッパを浜田知事に手渡しました。

山田特別支援学校高等部1年の西村琉愛さんは「表彰はとてもうれしくて、防災を教えてもらった先生に感謝しています。これからは生徒会に入り、新しい友達にも防災の活動を広めていきたい」と話していました。