「絵金」が描いたびょうぶ 修復費用の寄付を募集

幕末の土佐藩で活躍した絵師・金蔵、通称「絵金」が絵を描いたびょうぶが高知県南国市の民家で新たに見つかりました。
しかし、傷みが激しいことから「絵金」の作品を収蔵・展示している「絵金蔵」が、クラウドファンディングを活用して、修復費用の寄付を募っています。

「絵金」は、幕末から明治初期にかけて活躍した絵師で、歌舞伎などの名場面を描いた芝居絵びょうぶなどで知られていますが、その生涯はいまだ謎に包まれています。

こうした中、去年3月、南国市の民家で絵金が絵を描いたびょうぶが新たに見つかりました。

六曲一隻の大作で松の木の前で、熊手やほうきを持った翁と媼が立ち、縁起がよいとされる「高砂図」が描かれています。

しかし、傷みが激しいことから、「絵金」の作品を収蔵・展示している「絵金蔵」が、クラウドファンディングを活用して、修復費用の寄付を募っています。

目標額は280万円で、インターネットの特設サイトで今月15日まで寄付を受け付けています。

絵金蔵の中西洸太朗学芸員は、「このような大作が見つかったのは、今回が初めてで、多くの人に見てもらうためにも寄付をお願いしたい」と話しています。