マイナンバー 高知県「誤った番号入力するミスが114件」

高知県は、身体障害者手帳の交付を受ける人のマイナンバーをシステムに入力する際、誤ってほかの人の番号を入力するミスがこれまでに114件あったと発表しました。

高知県の発表によりますと、身体障害者手帳の交付を受ける人のマイナンバーをシステムに入力する際、誤ってほかの人の番号を入力するミスが平成30年度から今年度までの間にあわせて114件あったということです。

内訳は、高知県の担当者が身体障害者手帳システムに誤って入力したのが113件、市町村の担当者が申請書に誤って記載したのが1件でした。

高知県によりますとこのミスによってマイナンバーカードの取得者向けの専用サイト「マイナポータル」で、誤って入力された他人の情報を閲覧できるようになっていたということで、これまでに1人が閲覧した可能性があるということです。

ただ「マイナポータル」で閲覧できる手帳の情報は、交付された年月日や障害の名称などで、氏名や住所などは含まれておらず、高知県は個人情報の流出はないとしています。

ミスの原因として、高知県は、入力作業を職員1人に任せ、申請者の情報とマイナンバーが合っているかの確認をしていなかったためだとしていて、今後は、複数でチェックするということです。

高知県子ども・福祉政策部の山地和部長は「不適切な事務処理で、関係の皆さまに大変なご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。今後は事務処理作業の確認など管理体制を徹底し、再発防止に取り組んでいく」と述べました。