豊漁や海の安全祈る「シットロト踊り」漁師などが練習 室戸

高知県室戸市で豊漁などを祈る伝統の踊り「シットロト踊り」が、27日に披露されるのを前に、地元の漁師などが入念な練習を行いました。

「シットロト踊り」は、漁業が盛んな室戸市に、およそ300年前から伝わるとされる豊漁や海の安全を祈る踊りです。

「シットロト」の意味ははっきりしていませんが、その昔、人魚が地元の人に助けられたお礼に披露したのが始まりと言い伝えられています。

この3年間は、中止や規模を縮小して開催していましたが、ことしは4年ぶりに通常開催されることになりました。

27日の本番を前に25日夜は、地元の漁師など15人が漁協に集まり、入念な練習を行いました。

中には、初めて踊る人もいて、ベテランの人の指導を受けながら手や足の運び方などを熱心に学んでいました。

17年間、参加している柳川洋一郎さんは「漁師の生活が潤うように大漁を祈願したいと思っています」と話していました。

また、初めて参加する山藤桂さんは「何回か練習するうちに踊れるようになったかなと思います。若さで盛り上げたいと思います」と話していました。

「シットロト踊り」は27日、室戸市内の27か所の神社や寺などを回って奉納されます。