インドの農業関係者がショウガ加工技術を視察 香美
全国有数のショウガの産地、高知県の流通や加工技術を学ぼうと、インドの農業関係者が香美市のショウガの加工会社を視察しました。
香美市にあるショウガの加工会社を訪れたのは、インド・ハリヤナ州の農業大臣や生産者など8人です。
日本の高い農業技術を世界に広めようと、JICA=国際協力機構の招へいで実現しました。
このうち、大型の冷蔵施設では、会社が年間に扱うおよそ6000トンのショウガを1年余りにわたって低温保管できることが紹介され、驚きの声が上がっていました。
また、ショウガを機械や手作業で、サイズごとに仕分ける工程も紹介され、参加者たちは熱心に説明を聞いていました。
JICAによりますと、インドでは収穫した作物を長期間、保管できる貯蔵施設が少なく、流通や加工をするためのインフラの整備が課題になっているということです。
視察したハリヤナ州のジェイ・パーカシュ・ダラル農業大臣は「インドは農業大国だが、加工技術がなかったので、導入に向けて参考にしていきたい」と話していました。
施設を案内したショウガの加工会社の田中翔也さんは「ショウガの一大産地として、世界から目を向けられるのはうれしく思います。インドの栽培方法は異なると思うが、ぜひ私たちの技術を役立ててほしい」と話していました。