朝ドラ終了後の観光戦略 コンセプトは「極上の田舎、高知。」

連続テレビ小説『らんまん』の放送にあわせて行われている県の観光キャンペーンが終わったあとの新たな観光戦略を考える委員会が開かれ、コンセプトを「極上の田舎、高知。」とし、観光客の長期滞在を促す方針が示されました。

連続テレビ小説『らんまん』の放送にあわせて県は今年度、「牧野博士の新休日」と題した観光キャンペーンを行っています。

13日はこのキャンペーンが終わったあとの新たな観光戦略を考える県の検討委員会が開かれ、県内の観光関係者などの委員9人が出席しました。

この中で、県の担当者から「極上の田舎、高知。」というコンセプトで来年度から4年ほどにわたって観光に関する施策を進める方針が示されました。

「極上の田舎」には、自然豊かな高知独自の魅力を生かし、観光客に歴史や文化を体験してもらいながら長期滞在を促す意味合いが込められていて、委員から賛同を得ました。

また、戦略的に呼び込む対象として、余暇を楽しむ余裕がある高年齢層のほか、大学生などの若年層や女性、それにインバウンドを設定し、リピート率の向上を図ることで消費額の増加を目指すことも確認しました。

検討委員会は8月の会合までに新たな観光戦略を取りまとめることにしています。

藤本正孝委員長は「コロナ禍を経てリアルなコミュニケーションが再評価されている。あえて特別なことはしない旅行など、多様化する需要に対応していきたい」と話していました。