土佐市の施設の飲食店退去問題 話し合いで依然隔たり

高知県土佐市が所有する施設の飲食店への退去要求をめぐる問題について、当事者どうしの話し合いが11日開かれました。
施設の利用をめぐる認識に依然として隔たりがある状況で、土佐市などは引き続き協議を行う方針です。

ことし5月、土佐市が所有する新居地区の観光交流施設「南風」を利用する飲食店が、施設の指定管理者のNPOから退去要求されたことなどをSNSに投稿したところ、インターネット上で拡散し、市役所に脅迫メールが届くなど、市民生活にも影響を与える事態となっています。

こうした事態を受けて初めてとなる飲食店とNPO、それに土佐市による話し合いが11日市役所で開かれ、今後の対応を協議しました。

非公開の話し合いのあと、土佐市の板原啓文市長が報道陣の取材に応じ、施設を所有する土佐市と指定管理者のNPO、それに飲食店のそれぞれの主張や今後の要求について意見を交わしたことを明らかにしました。

この問題をめぐっては、3者の施設の利用をめぐる認識に依然として隔たりがある状況で、板原市長は「現段階でこれといった解決策は持っていないが、できるだけ早期に円満な解決を目指して、引き続き協議を続けていく」と述べました。