マイナンバーカード健康保険証 県内54の医療機関でトラブル

全国でトラブルが相次いでいるマイナンバーカードと一体化した健康保険証について、県内の開業医などで作る団体が調査したところ、50余りの医療機関で保険加入者の情報が正しく反映されていないなどのトラブルがあったことが分かりました。

マイナンバーカードと一体化した健康保険証「マイナ保険証」をめぐっては他人の情報がひも付けられるなどのトラブルが全国で相次いでいます。

こうした中、県内で開業する医師や歯科医師などで作る「高知保険医協会」が、5月から6月にかけてアンケート調査を行ったところシステムを導入した87の医療機関のうち、6割余りにあたる54の機関が「トラブルがあった」と回答したということです。

具体的には、保険加入者の情報が正しく反映されていなかったケースが39件と最も多く、他人の情報がひも付けられていたケースも1件確認されたとしています。

また、こうしたトラブルの半数以上は、患者が持ち合わせていた従来の健康保険証で対応しましたが、一時的に10割の負担を請求したケースもあったということです。

高知保険医協会は健康保険証を廃止すると医療機関の窓口での混乱が避けられないとして、従来の健康保険証を廃止しないよう求めています。