“特殊詐欺につながるおそれ”電力会社装う不審電話の音声公開

電力会社などを装って、「電気料金を滞納しているので停電になる」などと告げ、個人情報を引き出そうとする電話が今週に入って相次いで確認され、警察は特殊詐欺につながるおそれがあるとして、録音された電話の音声を公開しました。

警察によりますと、電力会社などを装って名前や住所などの個人情報を引き出そうとする電話は、6月26日から29日までの4日間に、県内で38件確認されていて、警察は「特殊詐欺緊急警報」を発令して注意を呼びかけています。

警察は、特殊詐欺につながるおそれがあるとして、このうち南国市の住宅の留守番電話で、6月29日に録音された音声を公開しました。

公開された音声は、まず自動音声が流れ、「お客様の電気代は未払いのため、2時間後停電となります。詳しくは1を押して、担当へつないでください」などと告げた後、日本電気協会をかたる男が、「どういったご用件でしょうか」などと語りかけてくる内容です。

この電話がかかってきた女性が6月30日、報道陣の電話取材に応じ、「ナンバーディスプレイで電話番号を確認できるようにし、見知らぬ番号からの電話には出ないようにしています。こういったことがあると、見知らぬ番号から電話にビクッとしてしまい、今でも怖いです」と話していました。

県警察本部は、「急に電気代の未払いなどと言われて慌ててしまうと思うが、落ち着いて周りの人や警察に相談してほしい」としています。