高知県 タブレット端末使った家庭での学習環境整備促進へ

高知県の教育施策を話し合う会議が開かれ、子どもたちの学力向上を目指し、タブレット端末を使った家庭での学習環境の整備などを進めていく方針を決めました。

「高知県総合教育会議」は、県教育委員会が進める教育施策の進捗状況について、年4回、話し合うもので、今年度の1回目の会議が高知市で行われました。

冒頭、浜田知事は、「県内ではデジタル端末の1人1台の準備が整った。それをどう活用して、学力向上につなげるかが大切な論点になる」と述べました。

このあと、県内の公立の小中学生や高校生を対象にした、タブレット端末を使った学習状況の調査結果が報告されました。

それによりますと、「タブレット端末を毎日持ち帰っているか」聞いたところ、ことし1月時点で小学生は7.5%、中学生は16.5%にとどまり、家庭でほとんど活用されていませんでした。

また、去年1月時点で高校2年生の45%が、「家庭での学習をほとんどしない」と回答したということです。

出席者からは、「高校で37%がタブレット端末を活用していないという調査結果もあり、教職員にも課題がある」とか、「家庭での学習とはいっても、勉強以外のことで学ぶこともたくさんあり、その定義は一律ではない」といった意見も出されました。

そのうえで、タブレット端末を使った家庭での学習環境の整備や、教職員の指導力の強化などを進めていく方針を決めました。