去年高知県を訪れた県外の観光客 コロナ前の84%まで回復

去年1年間に高知県を訪れた県外からの観光客は370万人あまりと、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準の84%まで回復しました。

県によりますと、去年1年間に高知県を訪れた県外からの観光客は推計で370万7314人で、前の年より103万人あまり、率にして40%近く増加し、感染拡大前の2019年の水準の84.5%まで回復しました。

交通手段別では、乗用車が243万7000人あまりと全体の65%を占めて最も多く、次いで、観光バスが82万9000人、航空機が10万7000人などとなっています。

伸び率で見ると、航空機が79.9%、客船が76.8%、それぞれ前の年より増えました。

また、観光客1人あたりの平均の消費額は前の年と比べて原油高の影響を受けた交通費や土産代で上回ったものの、飲食費や宿泊費などが減少し、126円少ない2万6076円でした。

この結果、総消費額は966億3400万円と、観光客の数が増えたため前の年と比べて40%近く増加しました。

県観光振興部は「去年はコロナ禍による長引く観光需要の激減から、ようやく回復の兆しが見えた1年だった。ことしは観光博覧会『牧野博士の新休日』に全力で取り組み、県内観光需要の回復を確かなものにしていきたい」としています。