線状降水帯による大雨 農業被害額 6日時点で1500万円余

今月2日、線状降水帯が発生して各地で大雨となった影響で、高知県内では農業用のハウスなどが浸水して収穫や栽培ができなくなるなど、農業被害額が1500万円余りに上っていることが県のまとめで分かりました。

今月2日、台風2号や前線の影響で線状降水帯が発生して非常に激しい雨が降り、高知県内では浸水や土砂崩れなどの被害が各地で発生しました。

高知県によりますと、この大雨による農業被害額は、6日の時点で県内の7つの市町村で合わせて1526万円余りに上っています。

このうち農業施設については、安芸市や香南市で農業用ハウスの透明のフィルムが雨や風で破損するなどの被害が発生しているということです。

また農作物については、土佐清水市や香南市、黒潮町などでキュウリやナスの農業用ハウスが浸水や土砂災害によって、品質が低下したり収穫ができなくなったりする被害が出ているということです。

このほか畜産については、芸西村で飼育していたアイガモおよそ50羽が浸水によって死ぬ被害も発生しました。

県は「大雨から時間を置いて被害が明らかになることもあるので、今後も調査を続けて被害を確定させたい」としていて、被害額はさらに増える見通しです。