土佐くろしお鉄道 崩れた土砂に乗り上げ脱線 けが人なし

2日午前9時ごろ、黒潮町の土佐くろしお鉄道の線路で、普通列車が崩れていた土砂に乗り上げて脱線しました。けが人はいないということです。

2日午前8時59分ごろ、黒潮町の土佐くろしお鉄道中村・宿毛線の線路で1両編成の普通列車が崩れていた土砂に乗り上げて脱線し、30メートルほど走行したあと停車しました。

現場は、海岸沿いの斜面を通る線路で、有井川駅と土佐白浜駅の間に位置します。

脱線した車両は、午前8時すぎに四万十市の中村駅を出発し、四万十町の窪川駅に向かっていた上りの普通列車で、前方の車輪が脱線しましたが、当時、乗客は乗っておらず、乗っていた乗務員と添乗係員にもけがはないということです。

土佐くろしお鉄道によりますと、現在、中村・宿毛線は全線で運転を見合わせていて、このうち、中村駅から窪川駅の区間は線路の復旧作業に時間がかかることから当面運休するということです。

また、中村駅から宿毛駅の区間は、線路の点検後に運転を再開したいとしていますが雨が続いていて状況を確認中だということです。

国の運輸安全委員会は2日、調査官を高知県に派遣し、土佐くろしお鉄道の聞き取りを行うほか、3日は現場で状況を調べる予定です。