「おかしなハナシにきをつけて」園児たちが詐欺被害防止の啓発
特殊詐欺などの被害を防ごうと、高知市の商店街で、幼稚園の園児たちが通行する人たちに不審な電話などに注意するよう呼びかけました。
この啓発活動は県が行ったもので、29日は高知市にある高須第2幼稚園の園児およそ20人が、高知市の商店街で啓発活動を行いました。
子どもたちは「おかしなハナシにきをつけて」と書かれたカードを掲げて、皆で声をそろえながら詐欺に気をつけるよう呼びかけていました。
そして「『システムがウイルスに感染しています』は詐欺」などと架空請求に注意を呼びかけるチラシが入った手提げを、通りがかった人たちに配っていました。
高知県警察本部によりますと去年1年間に県内で特殊詐欺として認知された件数は32件で、被害額は、およそ4600万円に上っているということです。
チラシを受け取った77歳の主婦の女性は「息子からも詐欺に注意するよう言われています。園児が一生懸命やってくれると違います。詐欺に引っかからないようにしたい」と話していました。
高知県県民生活課の長谷川聡義生活安全推進監は「特殊詐欺は自分が被害に遭うかもしれないことを常日頃から気をつけてもらい、被害を未然に防いでほしい」と話していました。