仁淀川と物部川 梅雨や台風を前に水害の備えを確認

梅雨や台風の時期を前に、県中部を流れる仁淀川と物部川の水害への備えを話し合う国や自治体の会議が高知市で開かれ、堤防の注意すべき地点や情報発信や配備体制の考え方などが確認されました。

高知市で開かれた26日の会議には、国土交通省や自治体の担当者らおよそ30人が出席し、県中部を流れる仁淀川と物部川の水害への備えについて話し合われました。

この中で、河川を管理する国土交通省が堤防の注意すべき地点とその危険度について、新たな対策工事や測量などを踏まえた変更点を自治体の担当者に説明しました。

また、いの町の加田地区で、仁淀川の堤防が新たに整備されたことにより、避難情報の発表の目安となる氾濫危険水位と避難判断水位がこれまでより20センチから25センチ高くなったことが示されました。

その上で、大雨や台風が接近する3日前からの自治体の配備体制や情報発信などの対応をまとめた「タイムライン」が示され、今後、実際に活用し、内容の更新を続けることが確認されました。

国土交通省高知河川国道事務所の小林賢也事務所長は「台風や前線の活動によって雨が降った場合には、WEB会議なども活用しながら各機関と連携して対応にあたりたい」と話していました。