世界最大規模のクルーズ船が高知新港に 豪華客船の寄港活発に

高知市の高知新港に世界最大規模のクルーズ船が寄港し、およそ3700人の乗客が県内の観光地に向かいました。
コロナ禍で落ち込んでいた豪華客船の寄港が再び活発となっています。

15日午前7時すぎ、高知市の高知新港に寄港したのは、およそ3700人の客を乗せたイタリア船籍のクルーズ船「MSCベリッシマ」です。

岸壁では歓迎のパフォーマンスが行われ、「よさこい祭り」の演舞で使われる、「フラフ」と呼ばれる大きな旗が豪快に振られると、甲板に出ていた乗客から拍手が送られました。

今回は、国内の旅行会社が企画した日本人向けのツアーで、乗客たちは船を下りたあと、待機していた60台以上のバスに乗り込んで、県内の観光地に向かいました。

大阪から来た夫婦は、「高知城やひろめ市場に向かいます。食が楽しみで、かつおのタタキはもちろん、うつぼも楽しみです」と話していました。

また長野県から来た夫婦は、「ツアーでお遍路に挑戦します。3か所ほどしか回ることができませんが、身を清めたいです」と話していました。

今回寄港した「MSCベリッシマ」は、全長315メートル、総トン数17万トン余りの世界最大規模のクルーズ船で、今年度は高知新港に9回寄港する予定です。

県によりますと、高知新港には昨年度、客船の寄港はコロナ禍で15回にとどまりましたが、今年度は既に46回の予約が入っているということで、再び豪華客船の寄港が活発となっています。