四国銀行 新頭取に小林達司常務が就任へ 山元頭取は会長に

高知市に本店を置く四国銀行は、小林達司常務取締役が新たな頭取に就任する人事を発表しました。

四国銀行は、12日に昨年度の決算の発表会見を行い、これに合わせて頭取交代の人事を明らかにしました。

それによりますと山元文明頭取に代わり、新たな頭取に就任する小林達司氏は、高知市出身の62歳。

昭和59年に四国銀行に入行し、総合企画部長を経て、現在は常務取締役を務めています。

小林氏は「人口減少や少子高齢化が進み、事業環境が大きく変化している。顧客の課題は地域の課題だ。地域の課題解決を図る実行機能を強化していきたい」と抱負を述べました。

小林氏の頭取の就任は、6月の株主総会を経て、正式に決定される予定です。

山元頭取は代表権のある会長に就任します。

一方、四国銀行の昨年度1年間のグループ全体の決算は、一般企業の売り上げにあたる経常収益は、606億9500万円で前の年度を39.4%上回りました。

最終的な利益は、前の年度より30.1%減少して55億4900万円となり、3年ぶりの減益となりました。

海外金利の上昇で評価損となった外貨建ての債券などの売却を進めたためです。

また、今年度1年間の業績見通しについては、最終的な利益が昨年度よりも8%少ない51億円と2年連続の減益を見込んでいます。