県内で刑法犯罪で検挙・補導の少年 人口当たり四国で最も高く

高知県内で去年1年間に刑法犯罪を起こしたとして検挙・補導された少年は162人で、人口当たりの割合では四国で最も高くなりました。

高知県警察本部のまとめによりますと、去年1年間に刑法犯罪を起こしたとして検挙・補導された20歳未満の少年は162人で、前の年と比べて11人増えました。

少年1000人あたりの検挙・補導された数で示すと2.8人と全国平均の1.9人を上回り、ワースト5位で、四国でも最も高くなりました。

愛媛県は2.2人、香川県は2.1人、徳島県は1.3人でした。

犯罪の内訳は、万引きなどの「窃盗犯」が最も多い82人と半数余りを占め、次いで、傷害や暴行などの「粗暴犯」が41人、器物損壊など「その他の刑法犯」が34人などとなっています。

また、再び事件を起こすなどして検挙・補導された少年の割合を示す「再非行率」は28.4%で、全国平均を3.1ポイント上回っています。

高知県警察本部は、学校と連携し自転車の防犯登録や施錠を呼びかける取り組みや、少年サポートセンターでの立ち直り支援の活動を強化するなど、再非行の防止につなげたいとしています。