高知県立大 “教授が論文盗用” 調査で判明 処分する方針

高知県立大学文化学部の教授が発表した論文に、ほかの研究者の論文から盗用した部分があったことが大学側の調査でわかり、大学はこの教授を処分する方針です。

高知県立大学によりますと、論文の盗用が明らかになったのは、文化学部の教授です。

この教授は、去年3月に発表した高知市の方言に関する論文の中で、ほかの研究者の論文のどの部分を引用したのか適切に示さずに記載したほか、本人の了解を得ずに引用したことなどが確認されたということです。

去年7月、この論文に盗用の疑いがあるという匿名の文書が大学側に届き、調査した結果、今回の盗用が明らかになったということです。

大学は、学内のホームページからこの論文を取り下げたほか、研究にかかる経費を返還するよう求め、今後この教授を処分する方針です。

この教授は、大学側の聞き取りに対し「適切に引用していて盗用ではない」などと話しているということです。

高知県立大学は「誠に遺憾であり、県民に深くおわびします。規則の順守・徹底とチェック体制の厳格化を図り、再発防止にいっそう尽力していきます」とコメントしています。