バス改札システムにマイナンバーカードの活用実験へ 中土佐町
高知県は、地域のデジタル化を進めるため、65歳以上の高齢者がマイナンバーカードを使って路線バスを乗り降りできる改札システムの導入に向けて、ことし10月から中土佐町で実証実験を行うことになりました。
中土佐町は、65歳以上の高齢者を対象に路線バスの利用を無料にしていますが、乗降の記録に紙の整理券が使われているため、確認の手間が課題となっています。
このため、県はマイナンバーカードを活用してバスの乗り降りができる改札システムの導入に向けて、ことし10月から半年間かけて実証実験を行うことになりました。
町の高齢者の3分の1にあたる1000人あまりがマイナンバーカードを登録しているということで、県は、住民の利便性を高めるとともにマイナンバーカード普及に向けて弾みをつけたいとしています。
県は、実証実験の費用として新年度当初予算案におよそ5300万円を計上していて「デジタル化の取り組みを加速させ、利用者や自治体の負担の軽減につなげたい」と話しています。