先月の大雪 県内の農業被害額が3億4000万円余に
先月高知県内で観測された記録的な大雪の影響で、県内の最終的な農業被害額が3億4000万円余りに上ったことが県の調査で分かりました。
高知県内では先月23日から各地で雪が降り、高知市で観測史上最高となる14センチの積雪を観測するなど記録的な大雪となりました。
この大雪による農業への影響を高知県が調査したところ、農作物などの関係では佐川町や土佐市などで農業用ハウスが破損したほか、ハウスで栽培していたいちごやトマトが収穫できなくなるなどの被害が確認されました。
さらにその後の調査で、仁淀川町でお茶の葉の寒害が確認されたほか、土佐市できゅうりの茎が折れる被害などが明らかになり、農作物などの関係の被害は合わせて11市町村の54.48ヘクタール、被害額で3億3900万円余りとなりました。
これに加えて、佐川町で牛を育てる畜産農家の施設が壊れるなどの被害も確認され、畜産関係の被害額は90万円となっています。
これらの農作物と畜産の被害を合わせた大雪による県内の最終的な農業被害額は、3億4000万円余りに上りました。
高知県農業政策課は被害を受けた農家に対して「県やそれぞれの自治体で補助金を設けているので、復旧に向けて制度を活用してほしい」と呼びかけています。