香南市の寺の仁王像 鎌倉時代のものと判明 科学的調査で

これまで室町時代のものだとされてきた香南市の寺にある2体の仁王像について、修復作業を進める中でいずれも鎌倉時代のものだったことが分かりました。

香南市の長谷寺には、山門に「阿形」と「吽形」の高さ2メートルほどの2体の仁王像がありますが、老朽化が進んだため、寺から運び出して専門家が修復を進めています。

18日は修復を手がけている高知県在住の仏師、吉田安成さんが寺を訪れ、修復と同時に高知大学などと連携して進めていた調査の途中経過を寺の住職などに報告しました。

それによりますと、2体の仁王像はこれまで室町時代に作られ、胴体部分が江戸時代に作り直されたと伝えられていましたが、調査の結果、もとの状態が残る顔の部分はいずれも鎌倉時代のものだと分かったということです。

調査は、仁王像の一部を切り出して科学的な分析装置にかける手法で行われたということで、仏像に対してこうした調査が行われるのは四国では初めてのケースだということです。

吉田さんは、「かなり古い木材が使われているとは感じたが、鎌倉時代のものだとは思わず驚いた。地域の宝として大切にしてもらうきっかけになってほしい」と話していました。

仁王像は来年夏にも修復を済ませ、寺に戻して公開される予定だということです。