高齢者の家庭内虐待124件 過去5年間で2番目に多い
昨年度、高知県内の高齢者が家庭内で虐待を受けたと認められた件数は124件と、過去最多だった前年度に比べて減少したものの、過去5年間で2番目に多くなっています。
県は、介護の相談を担う市町村の職員を対象とした研修などを引き続き強化していく方針です。
高知県によりますと、昨年度、高齢者への虐待が疑われるとして市町村にあった相談や通報のうち、虐待があったと認められたのは家庭内が124件で、過去最多となった前年度から11件減少したものの、過去5年間では2番目に多くなりました。
一方、介護事業所内は4件でした。
虐待の種別は暴力などの身体的虐待が87件、暴言を浴びせるなどの心理的虐待が50件、生活費を取り上げるなどの経済的虐待が32件、介護などの放棄が27件などとなっています。
虐待を受けた人は女性が多く、家庭内では7割以上となっています。
また、家庭内で虐待を加えた人は息子が43.8%と最も多く、娘が22.2%、夫が21.5%と続いていて、虐待を受けた人のおよそ6割が虐待を加えた人と2人暮らしだったということです。
高知県長寿社会課は介護の相談を担う市町村の職員を対象とした研修などを引き続き強化していく方針です。