県内の宿泊などの予約状況 コロナ前の水準近くまで回復

高知県内の旅館やホテルの今月の予約状況は、新型コロナウイルスの影響がなかった2019年の水準近くまで回復したことがわかりました。
旅行代金を割り引く全国旅行支援などの効果で、観光需要が回復したためです。

高知県旅館ホテル生活衛生同業組合によりますと、県内53の旅館やホテルを今月予約した人の数は12万2482人と、新型コロナウイルスの影響がなかった2019年の同じ月の91.4%まで回復しました。

旅行代金を割り引く全国旅行支援や県の助成金などの効果で、観光需要が回復したことが背景にあります。

一方、宴会を予約した人の数は、感染拡大前のおよそ半分にとどまっているものの、3年ぶりに忘年会や新年会を行う企業からの予約が入るなど徐々に需要が回復しているとしています。

これについて、組合は「全国旅行支援や県の助成の効果がしっかりと出ているが、12月から2月にかけては旅行の閑散期となるので引き続き支援が必要だ。感染の第8波が懸念され、今後の感染状況に留意する必要がある」と話しています。