核兵器禁止条約の締約国会議に参加 大学生が成果などを報告

ことし6月にオーストリアで開かれた核兵器禁止条約の締約国会議に、日本から参加した大学生が31日、高知市で記者会見を開き、会議の成果などを報告しました。

ことし6月にオーストリアのウィーンで開かれた核兵器禁止条約の初めての締約国会議では「核なき世界」の実現を国際社会に呼びかける「ウィーン宣言」と、核廃絶に向けた具体的な取り組みをまとめた「ウィーン行動計画」が採択されました。

この会議に日本から参加した慶應義塾大学4年生の高橋悠太さんと上智大学3年生の徳田悠希さんが31日、高知市で記者会見を開きました。

この中で、徳田さんは、アメリカが太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験で、高知県内の漁船が被爆したことを踏まえ、会議で採択された行動計画では、核の被害者の支援に向けて国際的に協力することが盛り込まれたことを報告しました。

そのうえで「日本では広島と長崎が核兵器の問題の地だというところで止まっていると思うが、各地に問題が埋まっている。私たちの国際的なつながりを高知でも広げ、問題をつなげていきたい」と話していました。

また高橋さんは、来年予定されている2回目の会議に向けて「日本こそが最も説得力をもって核兵器がはらむ問題を世界に提起できると思うので、核兵器廃絶を求める声がさらに大きく広がればいいなと思う」と話していました。