南海トラフ巨大地震を想定 土佐くろしお鉄道で避難訓練

高知県の沿岸を走る「土佐くろしお鉄道」で、南海トラフ巨大地震が起きたことを想定して、乗客を安全に避難させる訓練が行われました。

「土佐くろしお鉄道」は、東日本大震災が発生した2011年以降、南海トラフ巨大地震を想定した訓練を行っています。

6日は地元の小中学生や、黒潮町役場の職員などおよそ80人が参加しました。

訓練は、列車が走っている途中に、巨大地震が起きたという想定で行われました。

車内に地震が起きたことを知らせる放送が流れると列車は緊急停止し、乗客は、はしごや避難シューターを使って脱出しました。

今回、訓練が行われた地域は、南海トラフ巨大地震の発生から30分ほどで最大10mの津波が押し寄せると想定されています。

参加者は、鉄道会社の社員の誘導に従って高台にある黒潮町役場まで避難していました。

このほか、訓練では、警察のヘリを活用した搬送訓練なども行われました。

参加した中学生は「列車の中で起きる地震は想定もしていなかったので貴重な体験をしました」と話していました。