タイの行政関係者が高知訪問 県内の洪水対策視察

タイ北部のスコータイ県の関係者が母国の水害対策に役立てようと安芸市の川に設置されている、県内の企業が手がけた洪水対策用の護岸ブロックなどを視察しました。

安芸市の伊尾木川を視察したのはタイ・スコータイ県の公共事業の担当者など4人です。

4人は、伊尾木川の水害対策に使われている護岸ブロックを開発した四万十町の建設資材会社の会長に案内してもらいながら、伊尾木川の護岸の様子などを見て回りました。

視察では、護岸ブロックを川辺に沿っておよそ200メートル連ねたり川底の1メートル下から積み上げたりすることで川の浸食を防ぎ、水害防止に役立てていることの説明を受けていました。

また、このブロックは、穴が空いていて水中で魚が出入りできるほか、土を埋め込むことで植物が育つこともでき、自然環境や景観にも配慮した設計になっていると説明を受けると視察したスコータイ県の関係者は、興味深そうに聞き入っていました。

スコータイ県はたびたび水害に悩まされているということで、JICAの事業の一環として土佐市の企業が開発した洪水対策の技術を導入できないか検討を進めていて、今回、実際の活用状況を視察しようと高知県を訪れました。

スコータイ県のダムロン・マノロット事務局長は「今回の視察の結果を踏まえて、母国の水害を防ぐことができるよう、今後も日本の企業と協力していきたい」と話していました。
【県庁も訪問】
これに先立ち、一行は高知県庁を訪問しました。

会談の中で、高知県の濱田憲司副部長は「高知県は昔から台風で大きな被害を受け雨も多いが、そのたびに企業の技術などを活用して水害に負けないまちづくりを進めてきた。今回の視察で現場を見て県内の技術を採用してもらいたい」と述べました。

これに対しダムロン・マノロット事務所長は「スコータイ県は北部から流れた水が集まる地域で、たびたび道路や護岸が壊れているので、今回視察する技術が役立つと思う」と応じました。