はやぶさ2サンプル分析「鉱物が地球に水や有機物運んだか」

探査機「はやぶさ2」が小惑星で採取したサンプルを分析したところ、水を含む鉱物の中に、有機物が集中して存在していたことが新たに分かりました。
高知の研究チームは「鉱物が地球の形成時に水や有機物を安全に運ぶ役目を果たしたと考えられる」としています。

海洋研究開発機構高知コア研究所の伊藤元雄主任研究員などのチームは、「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取したサンプルをX線や電子顕微鏡などで分析しました。

その結果、地球上に広く存在する「ケイ酸塩鉱物」という水を含む鉱物が、層状に重なり合っている部分に、特定の有機物が集中して存在している様子を確認したということです。

この有機物は熱に弱い一方で、今回、確認された鉱物は粒が大きく熱や衝撃に強いことから、この鉱物が有機物を守る役割を果たしていると考えられるということです。

「リュウグウ」のような小惑星は地球の形成過程で繰り返し衝突したことで、水や有機物を地球に供給したとする説があり、今回の研究結果はその過程を明らかにする重要な手がかりになると期待されています。

研究チームの伊藤元雄主任研究員は「今回発見した鉱物は水や有機物を地球に運ぶ際の熱や衝撃から守る『ゆりかご』のような存在だったのではないか」と話しています。