高知県 最低賃金853円の答申 決定すれば過去最大

今年度の高知県の最低賃金について県内の労使の代表者などでつくる審議会は、今より33円引き上げて時給853円とするよう高知労働局に答申しました。

この額で決定した場合、高知県の最低賃金としては過去最大の引き上げ額になります。

今年度の最低賃金について、厚生労働省の審議会は8月、高知県や沖縄県などの16の県について、30円という引き上げ額の目安を示していました。

これを受けて県内の労使の代表者や弁護士などでつくる審議会がきょう会合を開き、今年度の最低賃金を今より33円引き上げ、時給853円とするよう高知労働局に答申しました。

審議会によりますと、専門部会では▼使用者側からはコロナ禍が長期化し、中小企業の経営に深刻な影響を与えていて、大幅な引き上げは事業継続を危うくするという意見が出た一方、▼労働者側からは近年にない物価の上昇がここ数年の最低賃金の引き上げを相殺していて、セーフティネットの役割を果たしていないという意見が出たということです。

その上で、▼経済と雇用の情勢が回復傾向にあることや、▼物価高騰の影響で生計に大きな影響を受けている非正規雇用の労働者への配慮が必要であることなどを踏まえ、今回の引き上げ額を提示したということです。

新しい最低賃金は、異議を受け付ける手続きを経てことし10月9日から適用される見通しで、この額で決定した場合、高知県の最低賃金としては過去最大の引き上げ額になります。