大月町の柏島でテングサを再生させる取り組み

高知県大月町の柏島で、寒天などの原料となる海藻、テングサの藻場を再生しようと、地元のNPO法人が海底の岩場に種子を付着させることで、繁殖を試みる実験に取り組んでいます。

大月町にある柏島の沿岸では、かつてテングサ漁が盛んに行われていて、30年ほど前には県全体のおよそ3割を占める水揚げ量がありましたが、近年は藻場が失われ、資源量が大幅に減少しています。

このため、柏島にあるNPO法人「黒潮実感センター」では、テングサの藻場を再生しようと、先月上旬から繁殖実験に取り組んでいます。

実験では、水深2メートルから3メートルほどの海中にテングサを入れた袋を設置し、岩場に種を付着させることで繁殖を試みています。

黒潮実感センターでは、海底の状況を定期的に観測し、テングサの繁殖が確認されれば、実験の範囲を広げたいとしています。

黒潮実感センターの神田優センター長は「テングサは、柏島の産業をはじめ、海の生態系の維持には欠かせないので、今後の実験の成果に期待したい」と話しています。