安全対策見直す海水浴場も 元日の津波警報受け 豊岡

兵庫県北部では、ほかの海水浴場でも今月中旬までに海開きを行います。
ことし元日の能登半島地震で一時、津波警報が出されたことを受けて、海水浴場の中にはマニュアルを作り、安全対策を強化する動きもあります。

このうち今月中旬までに5つの海水浴場を開設する豊岡市竹野町にある観光協会では、ことし元日に一時、津波警報が出されたことを受けて、安全対策を見直しました。
具体的には、安全対策のマニュアルを策定し、▽津波を想定した海水浴場に近い高台の避難所や、▽浸水想定域を示した市のハザードマップのほか、▽台風や大雨など悪天候時の遊泳禁止の基準なども盛り込んでいます。
また、監視員や観光協会の職員も避難の指示や誘導を行いながら、危険に巻き込まれないよう避難することも記されています。
このマニュアルは、観光協会のホームページで誰でも閲覧できるほか、海水浴場の駐車券にQRコードを印刷し、レジャー客に積極的に周知することにしています。
たけの観光協会の水縄紗希さんは「能登半島地震で、自然災害はいつ起こるか分からないし、自分の命は自分で守ることの大切さを実感したことから、レジャー客にも地元の人にも安全安心に、そして快適に過ごしてほしいと思い作成しました。海に着いたら避難所や避難経路を確認し楽しんでほしい」と話していました。