夏の味わい 淡路島から京都へ「はも道中」出発式 洲本

京都の祇園祭にあわせて、淡路島特産の「はも」を八坂神社に奉納する「はも道中」が行われるのを前に、2日、洲本市で出発式が行われました。

淡路島特産の「はも」は生命力が強く、冷蔵技術が乏しかった時代でも新鮮な状態で京都まで届けることができ、初夏から秋にかけての味わい深い食材として重宝されています。
淡路島観光協会は毎年、祇園祭が行われる時期にあわせて、京都の八坂神社にはもを届ける「はも道中」という催しを行っていて、2日は洲本市の「洲本八幡神社」で出発式が行われました。
地元の観光の関係者などおよそ40人が集まって神事が行われ、木のおけに入れられた3匹のはもが供えられると、参加者たちは玉串をささげ道中の安全を祈願しました。
そして、全員で列を作り、はもが入ったおけとのぼりを手に、「淡路島から、はも道中」と声を合わせながら境内を練り歩きました。
3日は京都で「はも道中」を行って八坂神社に奉納し、特産のたまねぎとともにすき焼きのように煮込んだ「はもすき鍋」が参拝者にふるまわれるということです。
淡路島観光協会の木下学会長は「生命力の強いはもをたくさん食べて、暑い夏を乗り切ってもらいたいです。淡路島のおいしいはもがより広く知られるようになればうれしいです」と話していました。