内部情報を知人に漏らした疑い 兵庫県警の巡査長を書類送検

兵庫県警の警察署に勤務する32歳の巡査長が、知人に頼まれ、内部のデータベースを不正に照会し、暴力団など反社会的勢力の登録者情報を漏らしたとして、地方公務員法違反の疑いで書類送検されました。
県警は巡査長を停職1か月の懲戒処分にしました。

書類送検されたのは、県内の警察署に勤務する32歳の男性巡査長です。
警察によりますと、巡査長は3年前の2021年6月、知人の会社役員から頼まれ、暴力団など反社会的勢力の登録者の情報を内部のデータベースを使って不正に照会し、その情報を漏らしたとして地方公務員法違反の疑いが持たれています。
警察の任意の調べに対し容疑を認めた上で「刑事としての実績をあげるため、知人を捜査の情報源にしたかった」などと話しているということです。
巡査長はほかにも、おととし(2022年)9月までの3年半あまりの間、捜査中の事件の情報を知人に漏らしたり、他人の犯罪歴などを不正に調べたりしていたことなどが確認されたということです。
このため兵庫県警察本部は28日付けで巡査長を停職1か月の懲戒処分にしました。
兵庫県警の正木博文 監察官室長は「警察官としてあるまじき行為であり厳正に処分した。職員の指導を徹底し、再発防止に努める」とコメントしています。