斎藤知事“文書問題” 指摘された内容を否定

兵庫県の元局長が作成した知事にパワハラの疑いがあるなどとする文書をめぐり、斎藤知事は20日の会見で、文書の中で指摘されていた7つの項目についていずれも事実ではないなどと否定した上で、職員との向き合い方を含めた自身の県政運営について「反省すべき点は反省し、改めていきたい」と述べました。

兵庫県の元・西播磨県民局長が作成した、斎藤知事にパワハラの疑いがあるなどとする文書をめぐり、県議会は先週地方自治法に基づく強い調査権を持つ「百条委員会」を設置しました。
こうした中、斎藤知事は「県民などから、知事みずからこの問題について見解や思いを述べるべきだという指摘をいただいている」として20日の会見で説明を行いました。
この中で斎藤知事は、▽選挙運動に際して違法行為があった▽県内の企業から贈答品を受け取っていた、また▽職員へのパワハラの疑いがあるなど文書で指摘された7つの項目についていずれもそうした事実や認識はないと否定しました。
このうち職員を怒鳴りつけるなどのパワハラがあったと指摘された点については「職員に厳しく指摘した記憶はあるが、業務上必要な範囲内での指導でパワハラという認識は無い」と述べました。
その上で職員との向き合い方を含めた自身の県政運営について「反省すべきは反省し、改めていきたい。一緒に働く職員により感謝の気持ちを持ち、もっと職員を信じて仕事をしていくスタンスが大事だと思う。自らを変えていくことが大事だ」と述べました。
また今後、百条委員会から求められた場合は出席して説明するとした上で、「人事課による内部調査の内容について百条委員会から開示請求があれば明らかにするのか」と質問されたのに対し、「基本的にはそうだ。必要性が出れば対応する」と述べました。
さらに来年行われる予定の知事選挙に立候補するかどうかについては「まずは一日一日、しっかり仕事をしていくことが私の大事な責任だ。いまはそこに専念する」と述べました。